ウェブとの連動で想定外の表現を導く

2011.06.30

セミトランスペアレント・デザイン(以下、セミトラ)は、実空間とウェブを連動させたインタラクティブ作品で注目を集めるクリエイター集団だ。LEDを取り入れた作品でもウェブとの連携により、新しい表現を生み出している。03年、グラフィックデザインを担当するT氏とデバイスデベロッパーとエンジニアリングを担当するK氏のふたりからスタートし、現在はプログラマーを含めた計6人で活動する。K氏が担うデバイスデベロッパーとは、作品を成立させるための制御機器をつくる役割。既製品をそのまま使用できるケースはほとんどなく、「電子工作」の感覚で自ら製作を手がけてきた。活動初期の作品は、山口情報芸術センター「YCAM」の依頼でつくった「ビット・シングス」。場内に置いた2m角ほどのゲームボードとコマに相当するオブジェを撮影して特設ウェブサイトでリアルタイムに流し、YCAMの来場者とウェブの閲覧者とが相互に簡単なゲームに興じることができるインタラクティブな作品をつくった。当時、こういったウェブが生む環境と実空間を融合させるコンテンツは珍しく、画期的な試みだった。