eブランド企業においてもブランド保全の重要性は意識されています。というのも、ウェブサイト上で買い物を行っている顧客に対して買い物をするにあたって最も重要視する要素を聞くと、「価格妥当性」や「豊富な品揃え」といったものよりはるかに重要視されているのが、「よく知っていて信頼のおけるウェブサイトであること」というウェブサイトの信頼性にあるということが明確になっており、eブランド企業各社にとってはブランドの信頼性を高め、これを守っていくことが顧客獲得にあたってのキーポイントと認識されているからです。例えば、インターネットオークションのeペイにおいては、同社の信頼ブランドを保全すべく、厳格なルールづくりを行っていることで知られています。見知らぬ人同士が取引を行うという、インターネットオークションにはトラブルが介在しやすいため、極力トラブルを減らすためのさまざまな仕組みやしかけを設けることによってeベイーブランドの信頼性を維持しようとしているわけです。具体的には、取引ごとに売り手と買い手の双方が提示する価格を全て公式記録としてウェブサイト上に掲示することによって無責任な価格提示のリスクを低下させることに成功しています。また、買い手が商品を受け取って支払いに納得したことを確認するまでは売り手に支払いを実行せず、同社が保管しておくといった仕組みも組みこんでいます。こうしたきめ細かい取り組みによってeベイーブランドは高い信頼を勝ち取っていることは、同社の獲得顧客のなかに占める口コミによる獲得割合の大きさからも明らかです。それでは、実際のeブランド構築への企業の取り組み実態はどのようになっているのでしょうか。先に述べた、ブランド構築プロセスの枠組みのなかで、実際にeブランド構築に取り組んでいる企業に焦点をあててみることでeブランディングの実態への理解を深めたいと思います。