私自身も、できるだけ息子といられる時間をつくり、一緒に遊んだり勉強をみてあげたりしましたが、ただなんとなくいつも一緒にいてくれた私の母、息子はやはりおばあちゃまが好きでした。おばあちゃまが亡くなったとき、いちばん泣いて悲しんだのも二四歳の彼でした。母が亡くなった夜、二四歳の青年になっていた息子は、私の母の枕元で泣き濡れたまま、朝まで寝てしまったのでした。子供には、いつも何となく家にいて、話を聞いたり小言を言ったりしてくれる人が必要なのではないでしょうか。どうしても必要があって外に働きに出なければならないお母さんには酷な話だと思いますが、工夫して下さい。子供はたとえ十分でなくても必ず理解してくれます。両親との同居を、どうしたらお互いにうまくできるかを考えるのもよいと思います。とくに、夫婦とも働きに出なければならないのなら、子供を心から愛してくれる祖父母の存在はすばらしいことです。あるいは無駄を省けば、パートに出る回数を減らせるかもしれない。まだ使えるうちは古い電化製品や自動車でがまんするとか、子供の洋服やおやつは買わずに自分でつくるとか、そういう工夫を積み重ねれば、もっと子供と一緒にいられる時間が増えるかもしれません。塾に通わせるかわりに、一度ためして下さい。この本を読んだやり方で、お母さんが手取り足取り勉強を教えたほうが、子供はずっと伸びると私は確信しています。