なぜ多くの地主さんが土地活用に失敗したのか

2011.04.25

昭和50年代の後半から急激な地価の上昇が始まり、60年代には1年で地価が倍近くになるという時代に突入しました。地主さんは「これではいったい、いくらの相続税がかかってくるのかわからない」という不安から、「どうしたら相続税を下げられるか」を中心に考えるようになり、建築業者等も「相続税をどうするのか」とあおりました。その結果、収益性を無視し、数億円もの借金をして賃貸マンション・アパートを建てて不動産の評価額を下げ、相続税額を少なくする節税行為に走りました。そして、相続が終了した後で賃貸マンション・アパートを売却すれば、相続税が少なくなる上、売却益が得られる――。このように一石二鳥だと考えたのです。しかし、バブル崩壊で不動産の価格は下落し、借金が重くのしかかってきました。さらに、バブル期に建てた建物は価格も高額であったため、バブル崩壊後に建てた建物と比較して賃料の設定でも大きな開きが生じてしまい、入居者が少なくなってしまったのです。土地の有効活用という本来の目的から離れた考えでスタートしたため、土地活用の失敗となりました。この失敗を繰り返さないためには、土地の有効活用とはどういうことか、もう一度考えてみる必要があります。
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