最近では私は一対一のレッスンですが、英語を勉強し直そうと思った研修医のころは、このようなマンツーマンの英会話教室というのは料金も高くて、珍しかったのです。私が通っていた英会話教室は、一つの教室に10人くらいの生徒がいるシステムでした。しかし、そこで英語の勉強をしたのがとても楽しい思い出になっています。というのも、私のような狭い世界にいては知り合えないようなさまざまな分野の人々と出会う絶好の機会になったからです。日本では社会人になると、自分の仕事に関係した人以外の人と知り合う機会が少なくなってしまいますが、異分野の人と交流することはメンタルヘルスを保つという意味でも、私は精神科医として積極的におすすめしたいと思います。コンピュータ会社の研究員、外資系の製薬会社の営業マン、歯科医、商社マン、教師、アジアからの留学生と、さまざまな分野の人がいました。土曜日の午後3時から6時の教室に出席していて、同じ先生がクラスを担当していました。6時に授業が終わると、生徒たちが集まって、そして先生も誘って近くの居酒屋に繰り出すのが恒例でした。そのころの仲間とはもう20年以上の付き合いです。いまだに連絡を取り合って、ときどき会っています。顔を合わせると、お互いにおじさんおばさんになっていますが、一生懸命に英語を勉強していたころの思い出がたちどころに戻ってきます。英会話教室というのは確かに英語を勉強するのが第一の目的なのですが、外国から来ている先生に出会ったり、専門分野の違う多くの仲問と知り合うきっかけになるという意味で、狭い世界で毎日を暮らしている私にはとてもよい気分転換になります。